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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

私の責任だけを

薬物依存症の娘によって起こされたと思っていた混乱は、私自身が作り出した面もあったことが自助グループに通い回復のプログラムをする中で分かってきました。


当初は娘の薬物使用だけでなく、彼女の人間関係や行ないに対して怖くてたまりませんでした。


次第に彼女の考えていることを妄想し、とても少ない情報で彼女の行動を疑いました。

一方で彼女が喜びそうなことを取り繕い、彼女にとっての物わかりのいい人を演じていたように思います。


そうすることで彼女を変えようと密かに思っていたというのに…


あるときは、娘が直面している問題を自分のコトのように解決して、これだけのことをしているのだから私の言うコトを分かってくれるだろうと期待しました。

こんな自己本位な援助が、彼女の回復の妨げになっていたとは…


本当はしたくもないのにしているとか、頼まれてもいないのに相手の要求を満たしているはずだと思い込んでいました。

実は娘が苦しんでいることへの不快感から逃れたいがための行動でした…


私が娘にしていたことは彼女の自律を阻み、彼女自身の問題に向き合う機会を奪っていたのです。

そして彼女の責任を彼女に返すことが出来てから、私自身を苦しめていた問題を整理し向き合っています。


さて娘はというと様々な問題に直面することもありますが、自分の人生を生きています。


あんなに背負い込んだ存在から距離をおき、何故私自身の生活を取り戻せたのでしょうか。

それは自助グループの仲間が支えてくれたからです。

孤独からの解放と共に自分の居場所ができました。

私も自分の生活を抑制せずに、自分の選択を大切にしています。
  Luna



# by familiesofaddicts | 2019-05-23 13:00 | Comments(0)

負の連鎖からの解放

息子の薬物使用を知ってからは、
家族が何とかしなければという強迫観念は、
尋常なものではありませんでした。

親の力で薬物を止めさせなければと、
あの手この手を使い必死になって問題の解決を図ろうとすればするほど、
逆効果を招いていくだけでした。
薬物の恐ろしさを知っているようで、
本当の恐ろしさを知らなかったのです。

人格が変化したかのような息子の態度や行動、
繰り返される逮捕は、
私の感情を麻痺させると同時に、
社会から次第に孤立させるというものでした。

自助グループに繋がるまでの道のりは、
一言で語れるものではありませんが、
自分を責め、
夫や息子を責め続けた年月だったように思います。

自助グループで問題がすぐに解決するわけではありませんでしたが、
同じ問題を経験している仲間と語り合うことで、
自分の否定的な感情は、
徐々に軌道修正され前向きになっていきました。

家族ができることは、
自身の生活を大切にすることと、
子どもの回復への手助けと、
子ども自身の責任を子どもに返すことだったようです。
決して一人ではできなかったことですが・・・。

昨日はミーティングの日、
少人数でしたがたくさん笑いと希望がありました。

そして、
最後のハンドリングで行う「平安の祈り」は、
いつも仲間との繋がりを強く感じる瞬間です。

*sheep*


# by familiesofaddicts | 2019-05-22 11:28 | Comments(0)
ただ薬物の使用をやめるだけでは、問題の解決にはならない。
なぜ薬物を使わなければ生きていけなかったのか、なぜ生きづらいのか、その問題が解決していないから。
そして、それはひとりでは解決できないし、家族がそれを解決することはできない。
そのためには、治療や支援、自助グループ、プログラム、仲間が必要。

私もまた、息子が薬物の使用をやめただけでは、幸せにはならない。
私の問題は、息子の薬物依存だけではないから。
そして、それは私ひとりでは解決できない。
だから、自助グループ、プログラム、仲間が必要だ。

息子が薬物依存症になったことで、私は私の生きづらさに気づいた。
ある意味、私は、息子の薬物依存に救われたかもしれない。
たくさん傷つき、誰かを恨み、とことん自分を責め、いっぱい泣いたあとに、たくさんの仲間ができた。
プログラムを手にすることができた。
余計な物を手放すことができた。
心を開くことができた。
ずいぶん身軽になったものだ。

薬物依存症者が回復するために必要なものは
私たち家族が回復するためにも必要なのだ。

  *NINA*



# by familiesofaddicts | 2019-05-21 10:43 | Comments(0)

友達に初期の乳ガンが見つかった。

彼女は子宮ガンも経験している。

婦人系の病は 自己犠牲の人に多いと聞いた事がある(あくまで一意見)が、
彼女はまさしく自分のことより人が優先の優しい人。


私は病にはならなかったけど、家族に対しては自己犠牲・自己憐憫の日々だった。
息子が薬物依存症になって
家族会にたどり着けるまでは


起こることは必然と思う。

そこからの気付きはとても多く、大きかった。
自分を大切にできるようになったし、人との距離の取り方も上手くなったと思う。
私の場合、、


息子にも、そんなきっかけが必要だったのだろうし、依存症になったことで 生きやすくなっていってくれればいい。

私はただ、祈るだけ。

彼の人生は彼のものなのだから♡

sakura


# by familiesofaddicts | 2019-05-20 09:25 | Comments(0)

強いとか弱いとか


娘は中学三年生の時から学校に行かなくなり夜の街を彷徨い酔っ払い深夜に帰って来る日々が続きました。

毎晩寝られずに待っている私。

ある日、飲めないお酒を呑んで気分が悪くなった娘の背中をさすっていると

突然娘が「ここまで墜ちるとは自分でも思わんかった・・・」と泣き出しました。


私は泣き続けるその背中をたださすることしかできませんでした。

なぜ娘がこんなにも苦しむのかわかりませんでした。

彼女の生きずらさが全くわかりませんでした。

いえ、

分かろうとも思っていなかったし苦しいのは私の方だと思っていたのです。


物分かりのいい母親のふりをしながら私の言う通りにしていれば上手くいくのよ、と思っていた傲慢な母親でしたから。

私は強い、だから娘も強いはずと勝手に思い込み彼女の弱さが認められませんでした。

何の何の、娘が薬物依存症になることで私は自分の弱さを思い知ることになりました。


自分の弱さを認めたからこそ自分の力では娘を救うことはできないと気づきました。

そして私は自助グループに辿り着きました。


自分の力で愛の力で愛する人の薬物を止めさせる!と言う強い決意を持っている間は愛する人も強い決意で薬物を使い続けるのではないかと思います。


                         yuzuriha.



# by familiesofaddicts | 2019-05-19 14:49 | Comments(0)