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タンポポの綿毛が風に乗って種子を運ぶように私たちの思いが​苦しんでいるあなたのもとへとどきますように。


by 関西薬物依存症家族の会

日曜日の午後のお話

温かいコーヒーをポットに注いだ。
ちいさなパウンドケーキのラッピングも完了。
お気に入りのギンガムチェックのピクニックラグもバッグに入れた。
よしよし、待ち合せの場所に向かおう。

不安げにあたりを見まわす人に手を振る。
お待たせしてごめんね。
公園で話をしようよ。
そして大きな木の下に向かった。

さてさて、なにが心配なのかな?
堰を切ったように話し始める人。
そうだよね、私も同じだったよ。
なにもかもが心配で、今までのやり方を変えることなんかできそうにないよね。
けど、今日あなたは私に会いにここまで来てくれた。
すごいことだよ。この間初めて会ったばかりなのに。
そうそう、コーヒーを淹れてきたんだよ。おいしいパウンドケーキもあるよ。
今日はお天気がいいから、公園にはたくさん人がいるね。
風が心地いいなあ。この木の下は私のお気に入りなんだよ。
深呼吸するとなんだかチカラが湧いてくる気がしない?

ひと息ついたら、その人はとても大切なことを話してくれた。
うんうん、それが聞きたかったんだよね。
今の話でよくわかったよ。

自然の力が、こんがらがった糸をするっするっと解きほぐし始めたようだ。
たくさんの苦しさの中で、どんどん心を覆っていった固い殻が少しずつ剥がれていくカラカラという音が聞こえるような気がした。
そうやって心を守っていかないと生きていけなかったよね、私たち。

あらあら、もう3時間も話しているね、私たち。
こんな風に外でのんびり過ごすのは久しぶり、そう言って笑う人の頬はオレンジ色に染まっていた。

もうひとりじゃないから大丈夫。
もつれた糸も、固い殻も、どんどん解きほぐされ、剥がれていくから。
こんどは、もっとたくさんの仲間の話を聞いてみて。そしてあなたの話を聞かせて。

太陽のぬくもりと、優しい風と、緑のシェードを作ってくれた木々に、ありがとう、を伝えて私たちは公園をあとにした。

日曜日の午後のお話。

  *NINA*


# by familiesofaddicts | 2019-10-29 11:34 | Comments(0)

朝の祈り

薬物依存の次男が、脱法ハーブなどにハマりはじめ、色々と問題行動を
起こし始めた中高校生の頃から、事が起こる毎に「これは何の学び?」
「何か悪いことをしたのだろうか?」と、私自身を責め、理由を探しては
罪悪感にさいなまれ、、

その頃は、朝目覚めるたびに「今日は何もなく終わって欲しい」「もう、
今日が始まらなくてもいい」と、重い腰を上げてた日々でした。

薬物依存が分かり、私がナラノンに繋がってからも中々、手放しが難しくもがく日も
ありましたが、少しずつ先の仲間のように、笑って話すことが出来るようになり、
最近では、朝目覚めたときには「今日も生きててよかったな。三人の子供たちが、
それぞれに必要な道に向かえますように。それがどんな道でも笑っていられますように。」
と、祈ることが出来るようになりました。

まだ次男は回復の道へは進んでいません。
この先も、色んな事があるでしょう。でも、何が起きても大丈夫と思えるし、
苦しんでいる仲間には、信じられないかもしれないけど、こんな日も来ることを
信じて、自助グループに繋がって欲しいと、強く思い、願います。


sakura


# by familiesofaddicts | 2019-10-28 16:58 | Comments(8)

距離感


~近すぎず 遠すぎず

 バラの一番きれいに見える距離~


私の日めくりカレンダーにある言葉です。


以前は他人との正しい距離感もわからなければ娘との距離感もむちゃくちゃでした。

近くて親密であることこそが良いことだと思ってましたから・・・

親しいんだからとか我が子なんだからとヅカヅカと土足で入り込むようなマネを平気でしていました。


最近つくづく人間関係が楽になったなぁって思います。

バラがきれいに見える距離がだいぶわかるようになってきたんでしょうね。

これは私にとっての大きな変化です。


自助グループに繋がって回復のプログラムに出会っていなければ本当に嫌なおばさんのままお婆さんになって死んでいくところでした。


助かりました。


yuzuriha.

# by familiesofaddicts | 2019-10-27 02:06 | Comments(0)

昭和 平成 令和


昭和に生まれ
自由に青春を駆け抜け
結婚、出産

平成にはいり
妻として 母として これまでの自由奔放の
私ではなく、家族のため責任ある行動を
と自覚 何よりも家族ファースト


子供が社会人になってからは
「子供の幸せを見るのが私の幸せ」と
強く思うようになり言葉にもしてました


そんな折
息子が薬物依存症になり 
親である私が支えれば直ぐにでも
良くなると思ってましたが
今度ばかりは親の力ではダメだと
気づいた頃薬物依存症の家族会
ナラノンにつながり親は無力
子供の人生を生きられない
「あなたはあなた 、私は私」
子供の人生ハイジャックする
ところだった
息子が依存症になって気づかせてくれた

令和の幕があき
自分を大切に外見も中身も素敵に美しく
充実した毎日を過ごしながら年を重ねて生きて
いけたらと

息子にも 自分自身の人生 生き生きと楽しく自分らしく自分の道を歩んでいってもらいたい

皆さんは令和の時代どう生きていかれますか
moana✨
  昭和  平成  令和_e0412418_00042544.jpeg


# by familiesofaddicts | 2019-10-25 23:49 | Comments(0)

夕方に目を覚ました次男坊に 

すぐさま僕は駆け寄り 確かめた 

何よりも昨日までの おかしな次男坊

完全に正気を失った次男坊が 

元の状態に戻っているのか

その一点を  話し始めて直ぐに

結果が判った

頭の先から足の先まで 黒い重たい液体が

ドロドロとゆっくり

僕の中で流れた感じがした

まったく状況は 変わっていない 

これまで家族に対して

自分に対して 先の事まで 

計画し設計して来た 設計者の僕の

設計図が狂い始めた

何度 話しても 何を話しても 

何度 質問しても 結果は同じだ

そこから 設計者の僕は 

設計図を修正し始める

狂った設計図を 何度も 何度も

消しては描き 描いては消し

病院から 行政の窓口から 

薬物依存関連の施設から 

ネットや電話を駆使し 昼夜問わずに 

狂った設計図を正しい設計図に

修正する事に翻弄した 

電話をすれば 
顔の見えない相手に 

藁をもすがる思いで話しては 泣き

行政の窓口に行けば 

若い女性に一般論で悟されては 泣き

家族も変わらないといけないとの 

アドバイスの声には 僕の事じゃない!

なんて悠長な事を言うのかと 受け入れず

どうにもこうにもならない 

一方で

次男坊が 外出しようとするのを

力づくで止め 部屋に止めた 

なんとかしなければ 

昨日まで 思い描いた

設計図も全て狂い始め 

修正する事は 直ぐには

不可能である事だけは 

理解出来てきた

学校に普通の状態で

登校させなければ 

卒業が出来ない 

卒業出来なければ

就職先が無くなる 
その脅迫観念 

親としての義務 

これまで積み上げて来た

僕の努力 我慢 

思い描いた理想の家族 

そんな思いを 思えば思う程

僕の設計図はどんどん狂い 

勢いをましていく

木枯らしの吹き始めた 冬の日
いよいよ僕が描いた 設計図は修正が

出来ない程に 大きく狂いはじめた・・・・

     やぶれたタカのつばさ


# by familiesofaddicts | 2019-10-25 09:00 | Comments(0)