2023年 02月 19日
関西薬物依存症家族の会のブログ 「好き嫌い」


「なんやこれ!よう食べれるかな?」
私は知らない食べ物を異常に警戒する。
チャレンジ精神は、皆無。
及び腰になる。
そしてまた、好き嫌いが激しい。
ダメな物は、無視。
放置する。
そもそも「何かを食べたい」という欲求が乏しい。
毎日、同じものを食べても気にならない。
ひとりで外食する際は、店をきめられずに一時間ほど歩き回り
挙句の果て食べることを諦める。
みんなで食事するときは、誰かが注文してくれたものに箸を運ぶ。
たまに一品程度オーダーするとしても、毎回同じものとなる。
でも、同じものを頂くにしても、
「なにを食べるか?」よりも「だれと食べるか!」によって味が格段に変わる。
薬物依存症者の事を話題にされることを極力避けたい
地元の友人や親戚と同席するなど論外。
どんなに高価で、美味な逸品でも、
砂を噛んでいるようで味など楽しめるはずもない。
地獄の晩餐と化す。
不思議なもので‥、
仲間と一緒に食すると、「たこ焼き」が
トリュフ、フォアグラ、キャビアを凌駕する。
(食べたことないけど汗)
「美味しいな!」
「タコがうまい!!」
「ソースとマヨネーズがマリアージュ」
などなど、ワイワイ、ガヤガヤ。
至福の宴と化す。
薬物問題で‥、
涙が枯れ果ててしまっているのなら、
笑顔を喪失してしまっているのなら、
食事が喉を通りづらくなっているのなら、
一度、家族相談会へ来られませんか?
お待ちしています。
Pon& Cotsu

2023年 02月 18日
眠れない夜


いつもならとっくに眠りについているのだがその日はやることがあってパソコンに向かっていた。
スマホにラインがきた。
娘からだ。
深夜のラインに良い話などない…。
既読をつけずに読んだ。
案の定…
すぐに返信をしてしまいそうになる。
詳しい話が聞きたくなる。
大丈夫?と言いたい。
その衝動を抑えた。
大事なことほど即返信はよくないことは経験上わかっている。
朝まで待とう。
どうすればいいか仲間に聞こう。
心はザワザワ、頭は忙しなく妄想が止まらない。
いつでも、どこでも眠れる私が朝まで一睡もできなかった。
夜が明け仲間にラインをする。
返信してくれた言葉に大きく頷く。
そう、私も相談されたらこう答えるであろう文字が並ぶ。
人のことはわかっても自分のことになると情けないくらい全くダメだ。
仲間のアドバイスをもらい娘に短い返信をした。
すぐに既読になったが未だに返信はない。
もちろん心配もあるが今の私にとってベストの返信ができたと思う。
自分の考えだけで動かず仲間に聞くことは大切なことだと改めて思った。
その日の夜のオンラインミーティングでも仲間に話を聞いてもらい、安心して眠ることができた。
仲間たちに、また助けてもらった。
感謝です。


2023年 02月 17日
心の居場所



2023年 02月 16日
深い悲しみ(グリーフ)の先


息子の薬物使用、そしてそれが依存症だと知った時は絶望だった。
思い描いていた未来の青写真は真っ黒になった。
息子は生きている、しかし死んでいた。
でも、後から気付いた。
死んでいたのは息子ではない、親である私だった。
息子と一緒に暮らしてゆく中で、軽蔑・無視・怨んで死んでくれと思う感情
そして自分の心にフタをして、人と関わりたくない、一人でいいと思っていた。
怨んでいる感情もあったが、何とかしなければならないと思う気持ちもあった。
勉強会や家族相談会の人の中に居ても、厚い防護壁で自分を覆っていた。
そんな中で、ある自助グループに繋がった。
だが、参加したり参加しなかったり、終わったらすぐ帰る。
そんな事を続けていた数か月後、何かが変わった。
でも何が変わったか?よく覚えていない。
私は、自助グループに繋がり数年たっているが
新しい仲間の参加で、ある光景を幾度となく目の当たりにしている事がある。
その方は、あふれる涙をこらえながら必死に伝えようとしてる
自分の正直な気持ちを包み隠さず話されているが、今までの事は到底語りきれないだろう
深い悲しみの奥には、いろんな記憶や感情があると思う。
そして私は気付かされました。
正直に辛かった記憶・感情を自分の言葉にして、自分の耳でその声を聴く
仲間は黙って聞いている。
沈黙の中には「私たちも同じ経験をしているから分かるよ、一人じゃないよ」と
返事をしている様に感じる温かさ、共感してもらえるという安堵感。
これが自分に変化が訪れてきたターニングポイントの一つだと
思い出す場面だった。
GENGEN

2023年 02月 15日
二男


